自他の境界線を育てる-「私」を守るバウンダリー/鴻巣 麻里香

検討事項

めずらしく、読書ログ
万人に役立つかと言われるとわからないけど

なんとなく生きづらい。
人間関係で疲れやすい。
「他の人は平気そうなのに、自分だけしんどい?」と感じる。

そんなとき、
「なにが私をつらくさせているのか?」という視点で
自分の周囲を眺めてみると、ひとつのヒントが見えてくる。

それが「バウンダリー(境界線)」という考え方

バウンダリーは“厚さを変えるもの”

バウンダリーには調節機能がある。

  • 加害的な相手には厚くする
  • 信頼できる相手には緩める

つまり、「誰をどこまで自分の内側に入れるか」を調整する力。

でも、この調節機能にエラーが起きると

  • 傷つけてくる人を受け入れてしまう
  • 大切にしてくれる人を遠ざけてしまう

ということが起きる。

大事なのは、ただ「強く・厚くすること」ではなく
相手に応じて適切に変えられること


なぜバウンダリーはうまく機能しなくなるのか

背景には、幼少期の体験が関係していることがある。

  • 自分の声を聞いてもらえなかった
  • 「好き」を大切にされなかった

こうした経験が積み重なると、

  • 相談しても無駄
  • 自分の望みがわからない

という状態になる。

その結果、

  • 困っているのに助けを求められない
  • 望みと他人の期待の境界が曖昧になる

という悪循環が起きる。
では、どうすれば、そのバウンダリーの調節機能を活用していけるか?


バウンダリーが機能するのに必要なこと①:安全でないものを見抜く

まず必要なのは「危険を見抜く力」。

暴力というと殴る・蹴るなどの身体的なものを想像しがちだけど
実際にはもっと見えにくい形のものがある

  • 行動制限
  • 監視
  • フキハラ(不機嫌ハラスメント)
  • 脅し

たとえばフキハラの一種として、

過去のミスを持ち出して罪悪感を植え付け、話をすり替える

といったものもある()

また、「取引」の形をした圧力もある。

「100点取れたらゲーム買ってあげる」

一見普通だけど、裏を返せば
「達成できなければ与えない」という条件付きの愛情。

これが繰り返されると、

  • 願いには代償が必要
  • 自分の気持ちはそのまま出してはいけない

という認知が育ってしまう


バウンダリーが機能するのに必要なこと②:上手に距離をとる

「みんな仲良く」は、正直ムリ!!←まずはこれを念頭

苦手だけど関わらないといけない人には、

  • おはよう
  • さようなら
  • ありがとう

これで十分で、これ以上の関係を無理に築こうとしなくていい。
(必要な情報の共有だけする、というイメージ)

さらに、

  • 無難な回答を準備しておく(踏み込まれないための予防線)
  • 無言でいる・真顔でいる苦手なノリに無理に合わせなくていい、私は本当にこれで疲れてしまっているときがあるので、この対応は取り入れてみようと思う。みんなのノリは崩さず、でも自分は阿るのもできないよという意思表示だね🥺)

といった対応も、立派なバウンダリー


バウンダリーが機能するのに必要なこと③:「私は私、あなたはあなた」

大事なのは、責任の切り分けで

  • 自分の課題は「自分のお皿」
  • 相手の課題は「相手のお皿」

相手が不機嫌だからといって、
その責任をすべて引き受ける必要はない。

心の中でいいからこう思っていい。

「それってあなたの感想ですよね?」🤣


まとめ

バウンダリーの調整がうまくいかないと、

  • 人よりも傷つきやすい
  • 人間関係がしんどい

といった「生きづらさ」につながることがある。

これは単なる「性格」の問題ではなく、
境界線の機能の問題かもしれない

「他責」にするというわけではなく、まず

  • 自分の望みと他人の望みがごっちゃになっていないか
  • 相手の感情の責任を背負いすぎていないか

を見直すことが大切。

そして、不安やつらさを感じたときは

まずは一歩引いて「メタに」考えてみる

それだけでも、バウンダリーは少しずつ整っていく


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